年下の男の子

今日は来週、研究所で「各自一曲歌うように」と言われているので、私も歌うことになっていて、、、というわけで、その曲の合わせをピアニストさんと先生のところで。
音楽大学の研究所なので、今回のピアニストさんは、伴奏科の大学院生さんです。

歌曲の伴奏はいつもなさっているそうですが、オペラは弾くの初めてなんだとか。

今回私が歌うことにしているのは、レオンカヴェレッロ作曲の「道化師」というオペラから、ネッダのアリア「鳥の歌」です。こちらはミレッラ・フレーニ、こちらがマリア・カラスのYoutube。私は個人的にはフレーニのが好きです。ね、素敵な曲でしょう!
ところが、です。風にのって飛ぶ鳥のように流麗に流れる歌に比して。。。オーケストラをよーく聞いてくださいませ。細かい音がたくさんたくさん聞こえてきませんか?

基本的にイタリアで鳥と言えばツバメ。この曲も当然ツバメを表現しているので、このようにピチュピチュと細かく細かく鳴っています。これをピアノに置き換えて弾いていただくわけなので、、、、つまりは、ピアノは相当難しいらしい。

いつも弾いてくださる素晴らしいピアニストの皆様も、「最初に弾いた時は、それはそれは難しかった」とおっしゃるのだから難しいのに違いない。院生さん、オペラ弾くのが初めてなんだから当然この曲も始めてです。これは大変!

さすがの大学院の彼も、合わせ当初はなかなか弾けず、大変苦労されていましたが。。。いや、でも、さすがさすが!先生の的確なご指導と相まって、一時間後にはちゃーんと形がつきました。

帰り道に、「今日先生に言われたことは、最低限ってことでしたよね。ぼく、伴奏科だから、絶対に弾けなくちゃだめなんです。ちゃんと当日までに、さらって!」と熱く決意されていた院生さん。彼の決意にこたえるためにも、私も来週は今の私らしい「鳥の歌」を歌えるようにしっかりせねば。

写真は今日家の周りを散歩して見つけた滝廉太郎の居住地後。日本初の日本歌曲、「荒城の月」の作曲者。「春高楼の花の宴」で始まる朗々とした歌。みなさんご存知ですよね。「荒城の月」は日本で初めての日本歌曲と言われています。作曲年は1900年。ちなみに曲は滝廉太郎の作曲ですが、通常弾かれるピアノ伴奏は山田耕筰の作曲。大変豪華な組み合わせ。

「荒城の月」の楽譜が書かれた碑が立っているのですが、石がつるつるでぜんぜん見えません。。。
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